高村光太郎『当然事』朗読mp3
あたりまへな事だから
あたりまへな事をするのだ。
空を見るとせいせいするから
崖へ出て空を見るのだ。
高村光太郎『樹下の二人』朗読mp3
――みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ――
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、
高村光太郎『メトロポオル』朗読mp3
智恵子が憧れてゐた深い自然の真只中に
運命の曲折はわたくしを叩きこんだ。
運命は生きた智恵子を都会に殺し、
都会の子であるわたくしをここに置く。
高村光太郎『白熊』朗読mp3
ザラメのやうな雪の残つてゐる吹きさらしのブロンクス パアクに、
彼は日本人(ジヤツプ)らしいオシのやうな顔をして
せつかくの日曜を白熊の檻の前に立つてゐる。
高村光太郎『下駄』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→1
ドコモ・Sバンク→1
地面と敷居と塩せんべいの箱とだけが見える。
せまい往来でとまつた電車の窓から見ると、
何といふみそぼらしい汚らしいせんべ屋だが、
その敷居の前に脱ぎ捨てた下駄が三足。