高村光太郎『手』朗読mp3
わが手を見ればうとまし
昨日病院の白き部屋に見たる
かの瓶詰の手と
さまで変らずなまなましきものを
手のみかは…
高村光太郎の生活がかなり荒れていた時代の作品です。自分の手を見てうとましく感じているのです。昨日病院で見た瓶詰の手と
何も変わらない、手ばかりか(俺の全身うとましい)…ヤケクソな感じです。
放埓の生活に浸りながら、これではイカン、どうにかしないとって気持ちがあったのでしょう。
高村光太郎の「手」といえば詩よりも彫刻の「手」が有名ですが、こちらは
健康的な、ガッシリとした造形です。