高村光太郎『聖ジャンヌ』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→12
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神さまから言ひつかつた事をするのは当たりへだ
ほんとにさうだ、田舎の処女(ピユセル)よ
それは人間同志で作り上げた此の世にとつて
すこし生真面目すぎて不都合になるのだけれど
それはちつとも利口な事ではないのだけれど
君の不馴れな眼は何と私の胸をせいせいさせるよ
結局少しでもあの声をきく者は
一人ぼつちになるのだね
此の世の邪魔になるのだね
火あぶりか
うゑ死にか
ああ、だが何とうつとりさせる声だらう
ジャンヌダルクのこの世に相容れなかった不器用なところに
自分の姿を重ね、共感している詩です。
「火あぶりか、飢え死にか」という極端な覚悟は智恵子夫人が
光太郎との生活の上に抱いてたものらしく「夜の二人」という詩の
中に
智恵子は人並みはづれた覚悟のよい女だけれど
まだ餓死よりは火あぶりの方をのぞむ中世期の夢を持つています。
…とあります。