高村光太郎『友よ』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→12
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まづ第一に言つておかう
僕から世間並の友誼などを決して望むな
僕は君の栄達などを決して望まぬ
君のちひさな幸福などを決して祈らぬ
君は見るだらう
僕が逆境の友を多く持ち順境の友をどしどし失ふのを
なぜだらう
逆風の時に持つてゐた魂を順風と共に棄てる人間が多いからだ
僕に特恵国は無い
僕の固定の友は無い
友とは同じ一本の覚悟を持つた道づれの事だ
世間さまを押し渡る相棒だと僕を思ふな
百の友があつても一人は一人だ
調子に乗らずに地でゆかう
お互にお互の実質だけで沢山だ
その上で危険な路をも愉快に歩かう
それでいいのだと君は思つてくれるだらうか
高村光太郎の友人観、人生観がストレートに綴られた詩です。
ここまでズバと言われると、もう返す言葉もないです。これですよ。男の友情とはこれですよ。実にサワヤカです。
「さういふ友」「或る親しき友の親しき言葉に答ふ」も「友」つながりです。「無口な船長」「村山槐多」も「友人に向ける温かいまなざし」という意味で通じるものがあります。
基本的にでかい声でガンガン朗読したかったのでいつもよりマイクから離れて、オフマイクにして録音しました。
激しく声を出すときはそのほうがいいみたいです。やかましい不快な音にならないように。