高村光太郎『わが家』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→12
わが家の屋根は高くそらを切り
その下に窓が七つ
小さな出窓は朝日をうけて
まつ赤にひかつて夏の霧を浴びてゐる
見あげても高い欅(けやき)の木のてつぺんから
一羽の雀が囀りだす
出窓の下に
だんだんが三つ
だんだんから往来いちめん
露にぬれた桜の葉が
ひかつて静かにちらばつてゐる
桜の樹々は腕をのばして
くらい緑にねむりさめず
空はしとしとと青みがかつて
あかるさたとへやうもなく
夏の朝のひかりは
ひそやかに道をてらしてゐる
土をふんで道に立てば
道は霧にまぎれて
曲がつてゆく
えらい優雅な家だなぁと思いながら朗読しました。
イメージとしては軽井沢の別荘みたいな感じでしょうか。