高村光太郎『ぼろぼろな駝鳥』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→12
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何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
動物園の四坪半のぬかるみの中では、
脚が大股過ぎるぢやないか。
頸があんまり長過ぎるぢやないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢやないか。
腹がへるから堅パンも食ふだらうが、
駝鳥の眼は遠くばかり見てゐるぢやないか。
身も世もない様に燃えてゐるぢやないか。
瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢやないか。
あの小さな素朴な頭が無辺代の夢で逆まいてゐるぢやないか。
これはもう駝鳥ぢやないぢやないか。
人間よ、
もう止せ、こんな事は。
昭和三年二月「銅鑼」に発表。高村光太郎にはこのように動物を扱った詩が多いです。
これは小学校の時教科書だか参考書だかに載ってました。ダチョウを見て人間の身勝手さに怒ってる内容です。
「ぢやないか」で終わりまくってるのがポイントです。それで最後だけ「ぢやないぢやないか」とダブルで来る。イキです。
あんまりエコロジーな主張が激しいのは、一時期のアニメ版ゲゲゲの鬼太郎みたいで
好きぢやないのと、さすがにここまで言ったら飼育係のオッチャンに失礼ぢやないかとドキドキ
しながらも、懐かしさに駆られて朗読しました。