高村光太郎『激動するもの』朗読mp3
さういふ言葉で言へないものかだあるのだ
さういふ考方に乗らないものがあるのだ
さいいう色で出せないものがあるのだ
さういふ見方で描けないものがあるのだ
さういふ道とはまるで違つた道があるのだ
さういふ図形にまるで嵌らない図形があるのだ
さういふものがこの空間に充満するのだ
さういふものが微塵の中にも激動するのだ
さういふものだけがいやでも己を動かすのだ
さういふものだけがこの水引草に紅い点々をうつのだ
言葉や数式で表せない、微妙な情緒とか情念こそ大切だということでしょうか。
全段言ってる内容は同じですが、ひとつひとつ違う具体例を持ってきて、
テーマを深めています。特に最後の「この水引草に紅い点々をうつのだ」は
見事と思います。