高村光太郎『鉄を愛す』朗読mp3
ドコモ・Sバンク→12
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君のうしろの暖炉の上の
えい鶴銘の下のところに隠れてゐる
鉄の燭台を取ってくれ。
古金屋の物置にありさうなものだが、
まあ埃を拭いてこの分厚な樫の台の上にのせよう。
高村光太郎『孤坐』朗読mp3
物すごい深夜の土砂降りが家をかこむ
鼠も居ない落莫の室にひとり坐って
彫りかけの木彫りの鯉を押へてゐる
高村光太郎『鯉を彫る』朗読mp3
幽暗の水底にふかく沈んで、
三十六鱗にひびく苛烈の磁気風に堪へ、
一切を感知して静かに息する鯉を彫る。
高村光太郎『十和田湖畔の裸像に与ふ』朗読mp3
銅とスズとの合金が立ってゐる。
どんな造型が行はれようと
無機質の図形にはちがひない。
はらわたや粘液や脂や汗や生きものの
きたならしさはここにない。
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