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無料解説音声「高村光太郎と智恵子」

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高村光太郎『白熊』朗読mp3
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ザラメのやうな雪の残つてゐる吹きさらしのブロンクス パアクに、
彼は日本人(ジヤツプ)らしいオシのやうな顔をして
せつかくの日曜を白熊の檻の前に立つてゐる。

白熊も黙つて時時彼を見る。
白熊といふ奴はのろのろしてゐるかと思ふと
飄として飛び、身をふるはして氷を砕き、水を浴びる。

岩でできた洞穴(ほらあな)に鋭いつららがさがり
そいつがプリズム色にひかつて
彼の頭に忿怒(ふんぬ)に似た爽快な旋回律を絶えず奏でる。

七ドルの給料から部屋代を払つてしまつて
鷲のついた音のする金が少しばかりポケツトに残つてゐる。
彼はポケツトに手を入れたまま黙りこくつて立つてゐる。

二匹の大きな白熊は水から出て、
北極の地平を思はせる一文字の背中に波うたせながら、
音もさせずに凍つたコンクリートの上を歩きまはる。

真正直な平たい額とうすくれなゐの貪欲な唇と、
すばらしい腕力を匿した白皚皚(はくがいがい)の四肢胴体と、
さうして小さな異邦人的な隣火の眼と。

彼は柵にもたれて寒風に耳をうたれ、
蕭条たる魂の氷原に
故しらぬたのしい壮烈の心を燃やす。

白熊といふ奴はつひに人に馴れず、
内に凄じい本能の十字架を負はされてね
紐育の郊外にひとり北洋の息吹をふく。

教養主義的温情のいやしさは彼の周囲に満ちる。
息のつまる程ありがたい基督教的唯物主義は
夢みる者なる一日本人を殺さうとする。

白熊も黙つて時時彼を見る。
一週間目に初めてオウライの声を聞かず、
彼も沈黙に洗はれて厖大(ぼうだい)な白熊の前に立ち尽くす。


高村光太郎がアメリカへ留学したのは明治39(1906)年、24歳の時です。 以後、明治40(1907)年6月イギリス、明治41(1908)年6月と続きます。

高村光太郎はフランスのことは ベタ誉めしてますが「パリ」「感謝」、アメリカの詩は不思議と鬱屈したものが多いです「象の銀行」。

ブロンクス動物園(Bronx Zoo)はニューヨーク、マンハッタン島のブロンクス地区にあるロンドン動物園に次いで世界第2位の規模を誇る動物園。 世界1899年に開園。野生生物保護協会(WCS)により運営されています。

ブロンクス地区は治安の悪さで有名ですが、光太郎の時代はどうだったんでしょうか。

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