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無料解説音声「高村光太郎と智恵子」

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高村光太郎『深夜の雪』朗読mp3を聴く
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あたたかいガスだんろの火は
ほのかに音を立て
しめきつた書斎の電燈は
しづかに、やや疲れ気味の二人を照す
宵からの曇り空が雪にかはり
さつきまどから見れば
もう一面に白かつたが
ただ音もなく降りつもる雪の重さを
地上と屋根と二人のこころとに感じ
むしろ楽みを包んで軟かいその重さに
世界は息をひそめて子供心の眼をみはる
「これみや、もうこんなに積つたぜ」
と、にじんだ声が遠くに聞え
やがてぽんぽんと下駄の歯をはたく音
あとはだんまりの夜も十一時となれば
話の種さへ切れ
紅茶もものうく
ただ二人手をとつて
声の無い此の世の中の深い心に耳を傾け
流れわたる時間の姿をみつめ
ほんのり汗ばんだ顔は安らかさに満ちて
ありとある人の感情をも容易くうけいれようとする
又ぽんぽんぽんとはたく音の後から
車らしい何かの響き――
「ああ、御覧なさい、あの雪」
と、私が言へば
答へる人は忽ち童話の中に生き始め
かすかに口を開いて
雪をよろこぶ
雪も深夜をよろこんで
数限りもなく降りつもる
あたたかい雪
しんしんと身に迫つて重たい雪が――


大正2年発表。この前年、光太郎は千葉県の犬吠崎にスケッチ旅行に行きました。 そこへ後から智恵子さんが訪ねてきて、二人は一緒にスケッチなどして親密の度を増したのです。

しかし当時は「未婚の男女が旅行などケシカラン」という風潮でしたから「山上の恋」と題して光太郎・智恵子のことがゴシップめかして書きたてられました。

それでも二人の気持は衰えるどころか、ますます燃え上がっていったのです。そんな状況の中作られた詩です。

そしてこの年の9月に光太郎・智恵子は正式に婚約します。


「あたたかい雪」というのは、わかる気がします。こう…暖炉の火がごうごう いって、楽しく談笑する、書斎の感じとか。

むしろ雪が楽しく、ワクワクするってことでしょう。

「紅茶も物憂く」はさすがにキザすぎと思いますが。

「答える人はたちまち童話の中に生き始める」、
なかなか詩的な表現です。

昔、『じゃりン子チエ』という漫画で、主人公のチエが珍しく図書館で本を借りてきて読んでいるのを、飼い猫の小徹が、

「今日はワシもチエちゃんと物語世界を旅しとるんや」とか言ってたのを思い出しました。

こういうポエムを読んでいると、いっちょ日常生活の中でも キザなこと言ってみたくなります。たいてい、失敗しますが。

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