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智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。


レモン哀歌」と並び「智恵子抄」の中で有名な詩でしょう。教科書などにも採られています。

智恵子さんとラブラブな時代(結婚十年目)の詩です。

最初私は、タイトルどおり、ラブラブ夫婦のたわいないやり取りを描いた詩なんだな、と思っていました。

しかしよく読むと、なにげないやり取りの中に光太郎と智恵子の育ちや背景の違いが浮き彫りになっているのだと気付きました。

「智恵子抄」に収められた「智恵子の半生」という散文の中に、智恵子さんが病弱がちでたびたび田舎の空気を吸っていなければ体がもたなかったということが書かれており、そこで「あどけない話」が引用されています。

「…彼女にとつては肉体的に既に東京が不適当の地であつた。東京の空気は彼女には常に無味乾燥でざらざらしてゐた。…私と同棲してからも一年に三四箇月は郷里の家に帰つてゐた。田舎の空気を吸つて来なければ身体が保たないのであつた。彼女はよく東京には空が無いといつて嘆いた」

「私自身は東京に生れて東京に育つてゐるため彼女の痛切な訴を身を以て感ずる事が出来ず、彼女もいつかは此の都会の自然に馴染む事だらうと思つてゐたが、彼女の斯かる新鮮な透明な自然への要求は遂に身を終るまで変らなかつた」(以上、「智恵子の半生」より)

…おそらく、この詩のようなやり取りが何度も夫婦の間で交わされたのでしょう。

「うすもも色の朝のしめり」は朝焼けらしいですが、「どんよりけむる地平」とは…文字通り「地平線」を表してるんでしょうか。

それとも「道のずーーっと先のほう」くらいの意味でしょうか。「あどけない話」が書かれた昭和三年には東京でも地平線は見えたでしょうが、ちょっと気になりました。

この後、智恵子さんの精神が冒されていく中で作られた 詩「山麓の二人」「千鳥と遊ぶ智恵子」は凄惨で胸が痛くなります。

レモン哀歌」はその二作に比べるとむしろ抑えたトーンですが、こういう幸せだった時代のことを思いながら読むと、いっそう切実なのです。

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